財布が軽ければ、心は重い

ゲーテ

「お金よりも心が大切だ！」

という世評に対して皮肉を投げた言葉です。

「愛や心があればお金は必要じゃない！」

と言っている人でもお金を得るために

必死にあくせくしていたりします。

あるいは、お金に困ったら焦りだして、

誰かを騙したり借金を踏み倒したりしています。

ゲーテはそんな人達を見て

「お金が好きなら好きって言えよ！」

「気取ってないで開き直れよ！」

「結局、人はお金から離れられないのさ！」

と、あざ笑うかのように言い放ちます。

好きな人ができたら、四六時中その人のことを

あれこれ考えてしまうものです。

だとしたら、四六時中お金のことを

考えているならば、それはお金が好きで

取り憑かれてどうしようもないのです。

そして、それは頭や心ではなく、

本能的にどうしても仕方のないことです。

現在の世界の先進国では、

自給自足で生活をしている人は半分以下です。

調べたわけではありませんが、

２割以下くらいではないでしょうか。

それ故にお金が無ければ食料を買うことは

できませんし、生活用品もほとんどが

お金を出して買うようなものばかりです。

つまり、お金が無ければ生活ができない

という中で生きているので、

お金を必要とするのは必然なのです。

その状況の中で生きているのに、

「お金じゃなく心だ！」

という人は現実を見ていないか、

今の生活水準を当たり前に見ているか、

貧乏を経験したことが無いのです。

あるいは、そうした世俗を超越して

精神が神野行きに達しているか、

自給自足の生活をしているのでしょう。

　
帰化したら…
　
もしもゲーテが日本に帰化
したとしたらどんな漢字を
苗字に当てていくべきか？
考えてみましょう。
　
　
「戯」…遊びやふざけやたわむれ
「綴」…文章などの書いてつなげる
　
ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテは
元々詩人で劇作家の出身です。
「戯れ」というのはダラダラすること
ではなく、本気でふざけて
本気で遊ぶことです。
　