宮城谷昌光「愛されることと、憎まれることは、ほとんど差のないことだ」

2014.05.17

愛されることと、憎まれることは、ほとんど差のないことだ

「磔刑」エル・グレコ

宮城谷　昌光

京都の占い鑑定師HAMAが推測するに、

この言葉のポイントは、

「心の中に存在がある」ことでしょうか。

人にとって一番何が寂しいことなのか？

と考えたときに、

「自分の声を誰にも聞いてもらえないこと」

「無視されること」

「自分の存在を忘れられること」

というところでしょうか。

それにくらべたら、憎まれるってことは、

少なくとも自分が忘れられていない。

だから、憎まれたり、嫌われたとしても、

嫌がらせをしたり、泣き叫んだりする。

フリーチベット！

「フリーチベット！」

何も知らない人から見れば、

フリーチベットと叫んで捕まるなら

叫ばなければいいのにと思うでしょう。

ただ、チベット人からすれば、

命をかけてでも叫びたいのです。

チベットは現在では中国の領土ですが

元々はチベットは独立していて、

中国が武力任せに制圧して、

中国領土になったということで、

チベット独立を訴える意味で、

「チベットに自由を！」

と叫んでいるのです。

ただ、チベットは独立国家としては

成り立たないのではないかという意見も

あったりして、中国領土で良いのでは…

という見方もあります。

ダライ・ラマ１４世は、チベットの

独立ではなく、自治を望んでいるようです。

「フリーチベット！ロンドン聖火リレー」

北京五輪の時に聖火リレーの妨害をしてでも、

「フリー・チベッ〜ト！」

と、声をあげる。

(チベットの存在を知ってもらうため)

また、恋人に捨てられそうになったときに、

「捨てられたら死んでやる〜」

とかバカなことを言ったりする。

あるいは、タレントや有名人がそうですが、

ファンがいる人には、アンチファンもいます。

(アンチファン＝その人が嫌いだっていう人)

ただ、少なくとも認知されています。

ってことは、露出度が高い。

「顔が売れている」ということになります。

裏切り者フィーゴ

「Figo vs Barcelona en el Camp Nou」

２０００年にフィーゴはバルセロナから

当時のサッカー移籍金として最高の約６５億円

で、レアル・マドリードへ移籍しました。

フィーゴはバルセロナのサポーターから

とても人気があって愛されていました。

それ故に、バルセロナのサポーターは、

フィーゴの移籍が許せませんでした。

「裏切り者！」「守銭奴！」「ユダ！」

ありとあらゆる罵声と物がフィーゴに

投げつけられました。

ただ、他にもバルセロナにいた選手が

レアル・マドリードに移籍した例はあって

その時はたいした反響ではなく、

そこそこのブーイングでした。

やはり、愛されていたからこそ、

裏切りを許されなかったのでしょう。

そして、さりげないことですが、

プジョルがサポーターに向って、

「もうゲームを壊すのは止めてくれ！」

と、必死に訴えています。

余談ですが…

何年か前に僕がサッカー観戦にいったとき、

ANTI FIGO

（フィーゴなんて嫌いだ！）

と書かれたFCバルセロナの

レプリカユニフォームを着た人がいた！

それを見た僕は、

「フィーゴはスゴク愛されているな〜」

と感じました。

だって、このファンは、

「フィーゴ嫌い！」って言うために、

お金払ってユニフォームを買ってるんだから♪

逆を考えたらどうでしょう…

「あっそ〜。フィーゴなんてどうでもいいよ」

と言われる方がなんか寂しい気がします。

そういう意味で、

ショービジネスの世界からみれば、

「嫌われるってことは、

存在感が無いことに比べたらまだマシ」

なのかもしれません。

一般的にも、少し当てはまることがあり、

恋愛においては、

同性から嫌われるヤツは、異性から好かれる

というのがあります。

それは「個性が際立っている」から、

その個性を嫌う人がいて、

その個性を好きな人もいるだけです。

みなさんは、いかがでしょうか？

嫌われることは意外と悪くありませんよ♪

もちろん好かれる方がいいんですけどね〜

好きだから嫌い
　
相手のことが好き過ぎてしまい
相手が幸せそうにしている姿を
見てしまうと好きじゃなくて
嫌いという感情が生まれることも
意外と多くあったりします。
その感情から逃れるために
相手との関係を断ったとしても
今度は「他の人と…」という感じで
妄想してしまうので結局は
相手の虜になってしまいます。
なので、他に好きな人を見つけて
感情を移し替えるのが良いでしょう。