2015.01.30

悪魔に鎖で繋がれた男女がしもべとなるTHE DEVIL

 

 

 

絵をよく見てみる

角と羽が生えたデーモンが右手を上げ、

左手に燃えさかるたいまつを持って

口を強く固く結んでいます。

赤毛の髪に角が生えた裸の男と女が

首に鎖をつけられて立っています。

男は女の体に視線を向けていますし、

女は正面を向いてカメラ目線です。

 

 

 

エピソード

 

タロットカードの大アルカナ１５番で

 

「THE DEVIL(悪魔)」

 

と呼ばれています。

 

悪魔とその僕である男女が描かれています。

 

 

 

悪魔

 

古今東西を通して悪魔は人を魅了します。

ダメだと理性ではわかってはいるものの、

欲求を抑えられずにハマっていくケースは

誰にとっても珍しいことではありません。 

その欲求を煽って理性をとりさって

人間を突き動かすのが悪魔です。

 

 

 

デビルスター

 

悪魔の頭の五芒星は間違って逆さまになった

のではなく意図的に逆に描かれています。

五芒星（ペンタグラム）は魔術の象徴ですが

逆さまの五芒星はデビルスターと呼ばれて

悪魔の象徴として扱われています。 

 

 

 

小悪魔

 

可愛さとモテテクで男を手玉にとる女性を

「小悪魔」と表現することがあります。

表情の作り方や話し方やボディタッチで

男の理性をふっとばして欲求を煽り、

自分の意のままに男を操ります。

ただ、男もそれを望んでいるからこそ

小悪魔に喜んでハマるのでしょう。

 

 

 

食欲

 

欲望とは本能をあやつって
沸き上がる感情に身を任せて
その人を動かすものです。
なので、頭で考えるよりも
ただただ衝動に突き動かされて
それに従うのみです。

人間には３大欲求があります。
食欲・性欲・睡眠欲です。
食欲は毎日誰もが体験しています。
睡眠欲は感じているはずですが
意識はあまりしないものです。
性欲は思春期くらいから男女を
突き動かす大きな影響力として
誰もがある程度感じています。

 

 

 

「DESIRE　〜情熱〜　」中森明菜

 

欲望とは人間の中に元々備わっているもので

本来はそれに善悪などありません。

ただ、あまりにも行き過ぎた欲望や、

他人や周囲に迷惑をかけてしまう欲望は

「悪」とされてしまい毛嫌いされます。

 

「美味しいものを食べたい」というのも欲だし

「たくさんお金が欲しい」というのも欲だし

「可愛く綺麗になりたい」というのも欲です。

それを自分自身の力で叶えれば悪ではなく、

「努力」と言われて賞賛されるだけです。

欲望は自分で叶えることがベストです。

 

 

 

性欲

 

人間の３大欲求である性欲は
思春期からだんだんと人間を動かし
どんどん人間を溺れさせて行きます。
ただ、それはとても健康的です。
普通の男女であれば、誰かを好きに
なって、性欲を感じるのは当然です。
しかし、それが行き過ぎてしまって
理性が麻痺してしまうと人間は
ただの動物となって本能にしたがって
性欲の奴隷となってしまいます。

 

 

 

奴隷

 

映画「私の奴隷になりなさい」予告

 

僕（しもべ）として首に鎖をつけられ、

裸になっている様子からSMなどの性奴隷を

イメージするかもしれません。

ただ、鎖によって首をつながれることは

物理的に縛られているというよりも、

「それを受け入れてあえて縛られる」

という気分を感じることに快感があるようで

それも欲望のひとつなのかもしれません。

 

 

 

誘惑

 

「誘惑」GLAY

 

人は正しい判断をしているわけではなく

自分が好きな判断をしているのです。

広告宣伝の嘘八百の甘い誘惑や

水商売の嘘を嘘で塗りたくった言葉や

恋人の無意識な無力な約束に

唆されて騙されることに快感があります。

というのは、嘘が無ければ人間は

いつも真面目に人生を考えなければならず

それが続けば頭がおかしくなります。

なので、夢の国であるディズニーランドや

アイドルのライヴやミュージカルが

とても人気があるのです。

そう、人は甘い嘘を必要としているのです。

それは言うなれば「誘惑」です。

その誘惑にのせられることは快感です。

 

 

 

悪魔と儀式

 

「ナインスゲート」予告CM
　
ジョニーデップが主演した映画である
「ナインスゲート」はジョニーが演じる
古本専門のクセのある鑑定師コルソが
世界に３冊しかない本の内本物はどれか
見極めに行ってなぞを解き明かすように
言われて、その本の所有者たちと一悶着
しながら進んでいくうちに妖しい事件が
色々と起こるようになり、その本にある
魔力と謎に迫るようになっていきます。
そして、その本は悪魔を呼び出す儀式
が記されてあるようだと気づいて
さらに調査をしているうちに
過激な事件が起きて、コルソは命を
狙われるようになっていきます。
そして、最後には悪魔の儀式があり
クライマックスへと向っていきます。

 

 

 

生け贄

 

「インディ・ジョーンズ魔球の伝説」
　
悪魔信仰や黒魔術と言えば生け贄です。
悪魔の力を借りるにはお供え物をして
悪魔に来てもらう必要があるのです。
それは、カエルやカラスや動物の肉から
ひどいと人間そのものを差し出すことも
いとわないほどおぞましいものです。
しかも、それは実際に行われていました。
一見不要で残酷なだけに思える生け贄
ですが、中世の時代には信じられていて
悪天候を変えるために人を殺したり
凶暴な動物の侵略を防ぐために女性を
差し出したりして納めていました。
    

 

 

エクソシスト

 

「エクソシスト１/２」

 

「エクソシスト２/２」
　
ヨーロッパでは幽霊や悪霊が人や家に
取り憑いた時にはエクソシストを呼んで
その霊を取り払う儀式をします。
エクソシストとはキリスト教カトリック
のものであり、悪魔を取り除く
エクソシスムを行う人のことです。 

 

 

魔がさす
　

人は普段は悪いと思って絶対に
できない事もときどきは魔がさして
とんでもないことをしてしまいます。
それは本人でも予想できない事も
多々あるので、終わった後になって
「なぜあんな事をしたのか解らん」
ということもよくあります。
人はその生活のほとんどを理性で
コントロールしていきていますが
時々はそんなこともあります。
だからといって、その人が悪人では
ありませんが、そういう過ちが
ある人だと言う評価は変わりません。
なので、常に理性によって自分を
コントロールする必要があります。　
　
　　

悪友
１人でどんなに悪ぶったとしても
周りが賛同しなければ変わり者です。
ただ、２人以上の仲間がいれば
心強さが増し、どんどん悪さを出せます。
そうなると調子に乗って、１人では
まともに考えられたことでさえも
どんどんおかしな方向に行きます。
つまり、悪友は人の欲望を煽るのです。

 

 

 

 

HAMAのイメージ

 

京都の占い処Key&Doorの占い師HAMAは

人は欲望や悪魔に取り憑かれることを

恐れて避けようとしている反面、

心の中では欲望や悪魔に取り憑かれて

「堕ちていってしまいたい」と、

願っているようにも思えます。

また、それは特別な人や特定の人にある

稀なものではなく誰の中にでもある

普遍的なものであると感じています。

誤解を恐れずに言ってみれば、

「誰にでも欲や悪はある」

ということになりますし、

悪魔の誘惑によって欲や悪に火がついて

人を誘導していくのだと思います。

みなさんはいかがでしょうか？

 

 

 

 

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