自分が作るものに興味ないもん。作ってる日々。頑張ってるわけじゃん、みんな。そのプロセスがいいんだよ

鈴木敏夫

「情熱大陸　鈴木敏夫　１/３」

「情熱大陸　鈴木敏夫　２/３」

「情熱大陸　鈴木敏夫　３/３」

「プロセス（過程）がいい」とは、

子供でも言えるような言葉ですが、

「みんなが頑張っているから」

というシンプルな理由は、

とても納得させられるところがあります。

ただ、そこには真実が隠されています。

作品を作った人が自分の作品に興味がなくても

確かに、それはもうどうでもいいことです。

作り終わってしまったら自分の手を離れて

視聴者や消費者のものになります。

その時点でその作品は「過去」になります。

クリエイターが過去の遺物にとらわれることは

過去の栄光にしがみつくことです。

クリエイターがすべきことは、現在から未来に

新しいものを作っていくことです。

そして、作っていく過程でやってくる苦労や

時には立ち止まってしまうような苦悩や

心が折れそうになるくらいの失望や

あと少しで上手くいかないジレンマをえて

作品ができあがっていきます。

ただ、その過程の苦しみや労力を

視聴者や消費者は知りません。

あくまで想像するだけです。

ただ、それでいいのでしょう。

その作品を提供するクリエイターは

過程の苦しみや労力を伝えるために

その作品をつくったわけではない。

その作品そのものを届けるのが

使命であり仕事だからです。

作品ができあがるまでの苦労は

作っている途中に自分たちが

感じて噛み締めるものだからです。

マラソン
　
マラソンはゴールは一瞬ですが
道中はとても長い時間を走ります。
フルマラソン４２.１９５kmなら
２時間強の時間を走り続けて
ゴールを目指すこととなります。
その道中の景色や観客の応援や
自分の頑張りは一生の思い出として
自分の中に生き続けます。
そういう意味では、マラソンは
ゴールよりもプロセスが大切
ということができるでしょう。
　
　

将棋
　
将棋は勝負を決するまで続くものですが
勝ち負けの結果を聞いただけでは
どんな試合になっているのか
全くわからず、つまらないものです。
将棋は勝負ではありますが
お互いの知力をぶつけ合う棋譜こそが
最も重要なポイントになります。
なので、内筋を見て楽しむと
将棋が一層楽しめるでしょう。